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よりそう時、つきはなす時。


年長のそうた君、ピアノを始めて3か月半が経ちました。

先日の発表会では、初めてとは思えないほどの堂々とした演奏と身のこなし!

本当によく頑張りましたね。

いつもはニコニコで可愛らしいそうた君が、出番前、とても凛々しい顔で「うん!」と私に頷いてくれたんです。

それは、ドキッとするほどの初めて見るそうた君の表情で、「先生!ボクがんばるよ!」というサインだったのですね。

初めての発表会ということに加え、演奏時間がちょうど、そうた君のお昼寝の時間(>_<)

もしかしたら眠くなっちゃうかも、もしかしたらお客様の前に出るのが恐くなっちゃうかも、もしかしたら・・・・と、不安でいっぱい。

でも、あの立派なお辞儀と演奏・・・。

安心と同時に、心配ばかりしていたことを恥ずかしく申し訳なく思いました。

そうた君はレッスンの時、いつも言っていたんです。

「ボク、できるよ!」

「ボク大丈夫だよ!」って。

1年に1度の発表会を、特に子ども達には「成功体験」として記憶に残してあげたくて、どうしても心配ばかりが大きくなっていました。

これからは子ども達の力を、もっと信用しなくてはいけませんね。

ごめんね、そうた君。

そして気付かせてくれてありがとう(*^^*)

突然ですが・・・・・、そうた君のママ、怖いんです。

な~んて、ごめんなさい(^^ゞ

レッスン中のそうた君ママ、とってもカッコイイんですよ(^^)v

冒頭にも書きましたが、レッスンを始めてまだ3ヶ月半なんですね。

でももう1年くらいレッスンしてるみたいに、そうた君は著しく成長しているんです。

これはお母さんのご協力があってこそ、なんですね。

レッスン中のお母さん、とにかく、そうた君がきちんとレッスンを受けることに、尽くしてくださいます。

どういうことかというと、レッスン中はそうた君を「つきはなして」くださっているんです。

まだ年長さんには長い30分間、集中力が途切れて当たり前です。

眠くなっちゃう日もあれば、レッスン中にレッスンに飽きちゃうこともあります。

レッスン室が暑くても寒くても、子ども達には集中力の妨げになります。

小さい子だもの、しょうがないんです。

そんな時、可愛い我が子ですから、

「眠くなっちゃったね」

「疲れちゃったね」

と、子どもの気持ちに寄り添う言葉をかけたくなりますよね。

でも、そうた君ママは違うのです。

「ほらっ、シャキッとしなさい!」

「先生のお話きいて!」

「我慢しなさい!」

・・・・・。

厳しいですか?

私は、カッコイイ!と思います。

お母さん、レッスン中は嫌われ役に徹してくださっているんです。

まだ小さいからと甘やかさず、やって良いこと悪いこと、言って良いこと悪いことを、しっかり教えてくださっているんです。

ピアノレッスンとはこういうもの、と教えてくださっているんです。

だからレッスン中、そうた君はお母さんを頼りません(甘えません)。

お母さんの顔色をうかがうこともありません。

おかげで、自立したとても良いレッスンが出来ています。

話をしている時も、こちらの話がスーッとそうた君に入って行くのがわかります。

そうた君と私の強い信頼関係は、お母さんが作ってくれたようなものです。

この3か月半で、そうた君が上達したのはピアノだけではありません。

気持ちの切り替えやコントロール、話を聞くこと伝えること、少しの我慢をすること・・・。

頑張る親子、本当に素敵です(*^^*)

私も日々、我が子の育児の難しさに頭を悩ませています。

子どもの頑張りを気遣うつもりで「大変だね」「忙しいね」と、声をかけてしまうこともありました。

本人は「大変」とか「忙しい」と思っていないのに、です。

「あ、私って大変なんだ・・・、忙しいんだ」て思わせちゃって逆効果(T_T)

大変だから、忙しいから・・・を理由に、怠ける怠ける・・・。

時と場所によっては、子どもの気持ちに寄り添っているつもりが、子どものご機嫌を取っているだけになってしまうことがあるのですね。

これに気付いてから、私、「優しいお母さん」を辞めました(^^;)

う~ん、正しくは「優しいお母さんと思われたい」という願望を捨てました、かな(^^ゞ

そうた君ママ、レッスンで心を鬼にして我が子をつきはなした分、お家ではたくさん、そうた君の気持ちに寄り添っているのでしょうね(*^^*)

そうた君の幸せそうな笑顔を見るとわかりますよね!

先週のレッスン、帰り際の親子の会話。

そうた「先生、お母さんの『コラァー!』は、すっごく怖いんだよ~(笑)」

ママ「ほら、もう何言ってんの。帰るよ~(焦)」

お家でも厳しいようで(^_-)-☆

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